GALERIE Tokyo Humanité

humanité lab vol.10
玉置りさ 展
2006年 4月17日 ~ 4月22日

 

玉置りさ(たまきりさ)は1981年三重県生まれ。京都精華大学卒業後、多摩美術大学大学院陶芸専攻に入学し、今春、同大学院を修了しました。
陶芸を制作の手段とする彼女の作品は、重厚感を保ちながらも、生命を持った不思議な生き物のように空間に佇んでいます。土の持つ有機性と形によって彼女独自の世界が拡がっていきます。
展示作品は、いくつかに分かれたパーツを組み立てた大作2点(60x80x140cm)となります。
今回が東京での初個展です。どうぞ是非ご高覧ください。

●参考作品



(手前)THE MOTHER Ⅳ 陶 h70x193x95cm
(奥)THE MOTHER Ⅲ 陶 h60x140x80cm


「THE MOTHER Ⅰ」部分


●作家コメント

粘土に触れ造形していくと、生き物に触れている様な、またその生き物を育てているような錯覚に陥る事がある。粘土の持つ水分のため、日々様子を伺う事。粘土自身の重みによるへたり具合が、筋肉や脂肪のようである事。潤いをもった塊が日々変化し、生命力を感じる事。全てが要因である。
生命力に溢れている焼成前の作品に対し、焼成という過程を終えた作品は、生命力を奪われた様に、潤いもなく、硬く、日々変化することは無い。まるで私達人間が、地に帰る時の姿のようである。動物の筋肉や動作のしなやかさに惹かれ、同時に骨や老木・文明の絶えた遺跡にも惹かれるのと同じように、焼成の前と後、どちらも魅力的である。
一つの素材が、粘土~土~陶と変化するのを手でそして体で感じ、頭で理解する日々。手を動かし、そして陶から発せられる刺激を受け、何かを自分自身の内側に感じる事が、私にとって何より大切なのではないかと考えている。

●問い合せ先

ギャルリー東京ユマニテ  tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
e-mail: humanite@js8.so-net.ne.jp

●略歴

1981 三重県生まれ
2004 京都精華大学芸術学部造形学科陶芸専攻卒業
2006 多摩美術大学大学院工芸専攻陶コース修了


展覧会歴
2003 朝日陶芸展入選
2004 個展アートスペース虹(京都)
2005 京都府美術工芸新鋭選抜展京都文化博物館(京都)
2006 日韓現代陶芸-新世代の交感展愛知県陶磁資料館

 

お問い合わせは humanite@js8.so-net.ne.jp

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