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[ 1F ]  展覧会 :: EXHIBITIONS

佐藤慶次郎の不思議な世界展
「何ごとか?!を求めて」
2019.2.4(月)‐2.23(土) 日曜祝日休廊 10:30-18:30

佐藤慶次郎(1927-2009)は慶應大学医学部在学中から作曲家早坂文雄に師事し、音楽コンクール入賞後作曲家として活動を開始。1950年代に詩人瀧口修造の下に集まった若手芸術家たちがジャンルを超えた前衛芸術運動で先駆的な功績を残した「実験工房」に参加。1960年には代表作《ピアノのためのカリグラフィー》を発表し、その後も現代音楽やテープ音楽の作品を制作。1970年の大阪万博「三井グループ館」では一柳慧と共に音響デザインを担当。他にも数々のラジオ、ドラマ、ドキュメンタリー映画の音楽を手がけるなど多方面で活躍しました。

他方、同じ実験工房のメンバーであった山口勝弘、武満徹、湯浅譲二らと交流する中で、1970年前後からは壊れたスピーカーやイヤホンのマグネットなど医療器具や音響機器の部品を利用し、電気や磁力が起こす微細な振動によって動く「エレクトリック・オブジェ」を数多く制作。それらの作品は1974年南画廊(東京)で開催された個展「THE JOY OF VIBRATION」で発表されました。その後、伊勢丹美術館、パリ市立近代美術館、セビリア万国博覧会(1992)、岐阜県美術館(1983、1999)など国内外で発表され、多くの作品は岐阜県美術館に所蔵されています。
また、2009年没後、2012年には多摩美術大学美術館での大規模な回顧展、2013年には岐阜県美術館所蔵作品による巡回展(佐世保市、安城市、小金井市)が開催されました。

本展タイトルにある『何ごとか?!』は佐藤の口癖で、まさに音楽を含めた創作活動へ駆りたてた彼の原点であると言えます。そうした佐藤のオブジェには、思わず笑いがこみ上げてくるような愛らしく軽やかなものや、静かで荘厳な世界へと導くものがあります。

本展は1970年代に制作されたオブジェ作品「ヴォーテックス パフォーマンス」「尺トリムシ」「オーバー ザ ウェーブス」「ススキ」などのシリーズから2011年以降に再制作された約20点を展示いたします。再制作者は継承者の石川喜一氏。石川氏は1999年に制作された佐藤の代表作《岐阜ススキ群 ’99》に制作協力者として深く関わり、以後家族同然の親しい関係を持ちました。佐藤の没後に開かれた展覧会には作家の代理人として関わり、2018年の「佐藤慶次郎作品展示 これは不思議だ!」(ぎふメディアコスモス)で展示された作品18点の内、14点は石川氏の再制作によるものです。こういった電気で動くオブジェをいかに保存し継承していくかは、本展の大きなテーマでもあります。

また、関連書籍として、ほぼ半世紀にわたって佐藤と親交があり、良き理解者であった詩人谷川俊太郎氏との過去の対談やテープ起こしによって初めて文字になるテキストを収めたカタログも刊行されます。この機会をお見逃しなく是非ご高覧下さい。

 

>> 佐藤慶次郎 略歴

佐藤慶次郎 SATO Keijiro
「オーバー ザ ウェーヴス」 1974(2017年再制作)

「オーバー ザ ウェーヴス」
1974(2017年再制作)
ステンレス線、マグネット・リング、紙、アクリル
H6.6×W22.6×W12cm

 

佐藤慶次郎 SATO Keijiro
「回転シーソー」 1974(2017年再制作)

「回転シーソー」
1974(2017年再制作)
アクリル棒、ナイロンテグス、発泡スチロール、マグネット・リング、人工大理石
H16×W20×D6.9cm

 

佐藤慶次郎 SATO Keijiro
「尺トリムシ」 1974(2018年再制作)

「尺トリムシ」
1974(2018年再制作)
アルミ線、アルミ板、マグネット・リング、人工大理石
H8.5×W14.7×D10cm

 

佐藤慶次郎 SATO Keijiro
「ヴォーテックス パフォーマンス」 1976(2016年再制作)

「ヴォーテックス パフォーマンス」 
1976(2016年再制作)
アクリルの筒、水、マグネット、釣の浮き(プラスチック球)
H32.8×W10×D10cm

 

〈参考図版〉

佐藤慶次郎 SATO Keijiro
「岐阜ススキ群 '99」 1999

「岐阜ススキ群 '99」 1999
ステンレス・パイプ、スチロール球
H228.5cm
岐阜県美術館所蔵
撮影:宮川邦雄

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